コツコツ投資情報部
記事一覧に戻る
投資の基礎#高配当株#配当金#配当利回り#初心者向け

高配当株とは?配当利回りの見方と、初心者が知っておきたい注意点をやさしく解説

2026年9月28日(月)

高配当株とは、株価に対して受け取れる配当金の割合(配当利回り)が高い株のことです。 持っているだけで定期的にお金が入ってくる点が人気ですが、利回りの数字だけで選ぶと思わぬ落とし穴もあります。この記事では、基本の見方と注意点を順番に解説します。

そもそも配当金とは?

配当金は、企業が稼いだ利益の一部を、株主に分配するお金です。日本の企業では、年1回または年2回(中間配当と期末配当)支払うことが多く、株を持っている株数に応じて受け取れます。

配当を出すかどうか、いくら出すかは企業が決めます。利益が減ったときなどには、配当が減らされる(減配)ことや、なくなる(無配)こともあります。

配当利回りの計算方法

「高配当かどうか」を判断するときに使うのが配当利回りです。

配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100

たとえば、株価が2,000円で、1年間の配当金が1株あたり80円の株なら、配当利回りは4%です(数字は説明のための例です)。

株価 年間配当(1株) 配当利回り
2,000円 80円 4.0%
2,000円 40円 2.0%
1,000円 80円 8.0%

表のいちばん下のように、配当が同じでも、株価が下がると利回りは高く見えます。 利回りが高いのは、配当が多いからなのか、株価が大きく下がったからなのかを、あわせて確認することが大切です。

あわせて見たい「配当性向」

配当性向は、企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを配当に回しているかを表す数字です。

配当性向(%)= 配当金の総額 ÷ 純利益 × 100

配当性向が極端に高い(利益のほとんど、または利益以上を配当に回している)場合、利益が少し減っただけで配当を続けにくくなることがあります。配当利回りとセットで見ると、配当の「続けやすさ」を考える手がかりになります。

配当を受け取るには:3つの日付を押さえる

配当金を受け取るには、決められた日に株主である必要があります。

  • 権利確定日: 企業が、配当を受け取れる株主を確定する日です。
  • 権利付最終日: 権利確定日の2営業日前です。この日の取引終了までに株を買っておく必要があります。
  • 権利落ち日: 権利付最終日の翌営業日です。この日に買っても、今回の配当は受け取れません。

権利落ち日には、配当の分だけ株価が下がりやすい傾向があります。「配当をもらってすぐ売れば得をする」という単純な話にはならない点に注意しましょう。

配当金にかかる税金

日本株の場合

日本の上場株式の配当金には、20.315%(所得税と復興特別所得税で15.315%、住民税で5%)の税金がかかり、受け取るときに差し引かれます。

米国株の場合

米国株の配当金は、まず米国で10%の税金が差し引かれ、残りに日本の20.315%の税金がかかります。確定申告で「外国税額控除」を使うと、二重にかかった税金の一部を取り戻せる場合があります。

NISAで持つ場合

NISA口座で持っている株の配当金は、日本の税金がかかりません。ただし、次の2点に注意が必要です。

  • 日本株: 配当金の受け取り方を「株式数比例配分方式」(証券会社の口座で受け取る方式)にしておかないと、非課税になりません。配当の基準日までに証券会社で手続きしておきましょう。
  • 米国株: 日本の税金はかかりませんが、米国での10%は差し引かれます。また、NISA口座の分は外国税額控除の対象外です。

高配当株で気をつけたいこと

  • 利回りの高さだけで選ばない: 業績が悪化して株価が下がった結果、利回りが高く見えているだけのこともあります。
  • 減配・無配のリスク: 景気や業績によって、配当は減ったりなくなったりします。
  • 株価が下がるリスク: 配当を受け取っていても、株価の値下がりがそれ以上に大きければ、全体では損になります。
  • 特定の業種に偏りやすい: 高配当の銘柄は、一部の業種に集まりやすい傾向があります。複数の業種に分けて持つなど、分散を意識しましょう。

まとめ

  • 高配当株は、株価に対する配当金の割合(配当利回り)が高い株
  • 配当利回りは「年間配当 ÷ 株価」。株価が下がって高く見えている場合もある
  • 配当性向もあわせて見ると、配当の続けやすさを考える手がかりになる
  • 配当を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買う
  • 日本株の配当には20.315%の税金。NISAなら非課税(日本株は株式数比例配分方式が必要)

配当金は、長く投資を続けるうえでの励みになります。数字の意味を理解したうえで、無理のない範囲で検討してみてください。

情報ソース

投資免責事項

本記事は、公開されている情報をもとに作成した情報提供を目的としたコンテンツであり、特定の銘柄・金融商品の 売買を推奨または勧誘するものではありません。将来の運用成果や市場動向を保証するものでもありません。 投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において、最新の一次情報をご確認のうえ行ってください。 当サイトの情報を利用したことにより生じたいかなる損害についても、運営者は責任を負いかねます。